当サイトではプロモーションを含みます ゲーム

【古書店街の橋姫】感想レビュー!人を選ぶ大正ミステリーBLそれでも最後まで遊んでほしい理由!

【古書店街の橋姫】感想レビュー!人を選ぶ大正ミステリーBLそれでも最後まで遊んでほしい理由!

『古書店街の橋姫』は、最初から万人に勧められるBLゲームではありません。
でも、ハマる人には深く、静かに刺さる作品です。

正直に言うと、私自身もプレイ序盤は
「これ、合うかな?」と少し迷いながら進めていました。
それでも最後まで遊び終えた今は、
時間をかけて向き合って本当によかったと思っています!

この記事では、実際にプレイした体験をもとに、
良かった点だけでなく「人を選ぶ理由」も含めて正直にレビューします。

作品概要(ネタバレなし)

  • タイトル:古書店街の橋姫
  • 開発元:ADELTA
  • ジャンル:奇書と幻覚のBLゲーム(大正ミステリー)
  • 舞台:大正十一年・神保町
  • 対応機種:PC(18禁)/PS Vita/Nintendo Switch(全年齢版)

大正時代の古書店街を舞台に、
時間のループと不可解な出来事を追っていく物語です。

BL作品ではありますが、
甘さよりもミステリー要素の比重が高め。
恋愛を目的に遊ぶと、少し戸惑うかもしれません。

主人公・玉森が「どんどん可愛く見えてくる」不思議!

主人公の玉森は、序盤は正直ぱっとしません。
見た目も性格も地味で、
「この主人公で最後まで行けるかな?」と思ったのが本音です。

ところが、物語を進めるにつれて印象が変わっていきます。
弱さや葛藤、選択の積み重ねを知るうちに、
気づけば自然と感情移入していました。

声も最初はやや高めで、少し違和感がありました。
でも後半になるにつれて、その声だからこそ表現できる脆さや必死さが伝わってきて、
最終的には「この声じゃなきゃ成立しない」と感じるようになります。

大人向けシーンは“控えめ”だからこそ美しい

この作品の大人向けシーンは、全体的にかなり控えめです。
声の演出も抑えられているので、
人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

ただ個人的には、
この控えめさこそが橋姫の魅力だと思いました。

直接的に盛り上げるのではなく、
そこに至るまでの感情や関係性を丁寧に積み重ねていく。
だからこそ、静かな背徳感やゾクっとする感覚が生まれます。

ヤンデレ要素の完成度が高い(※ネタバレなし)

作中にはヤンデレ要素を持つキャラクターも登場します。
詳しくは伏せますが、
「この流れで、そう来るのか」と思わされる展開でした。

属性として消費されるのではなく、
物語の構造の中で自然に組み込まれている点が印象的です。

決定的に人を分けるポイント!テキスト量とループ構造

『古書店街の橋姫』が人を選ぶ最大の理由は、
テキスト量の多さループ構造です。

分岐となる選択肢にたどり着くまでが長く、
同じ三日間を何度も繰り返すため、
途中で「まだ続くの?」と感じる人も多いと思います。

正直、ここで離脱してしまう人がいるのも理解できます。

ただ、この長さと繰り返しには意味があります。
同じ出来事を何度も体験することで、
最初は気にも留めなかった言葉や態度が、
後から別の意味を持ち始めるのです。

そして、それを乗り越えた先に、
一気に心を掴まれるキュンとする場面が用意されているんです!

軽く消費できる甘さではなく、
時間をかけたからこそ味わえるキュン。
この作品は、そういうタイプのBLです。

推しキャラ① 川瀬の後から分かる本気がずるい

私の最推しは川瀬です。
最初は完全に「見た目が好み」という理由でした。
でも、ゲームのプレイ前と後ではキャラの印象が変わるってよくありますよね。

飄々としていて、本心が見えない。
軽口ばかりで、何を考えているのか分からない川瀬はそんなキャラクターです。

でも、クリアしてみて思いました。
やっぱり好きだった!!

川瀬は、言葉では多くを語らない代わりに、
行動や選択で主人公を想っていることが後から分かります。
それを恩着せがましく見せないところが、正直ずるい。

気づいた瞬間のキュンが、とにかく強いキャラクターでした。

推しキャラ② 花澤は地味だけど心が温かくなるルート

花澤ルートも、かなり印象に残っています。
派手さはありませんが、じわじわ効いてくるタイプ。

感情を多く語らない分、
後半で見えてくる想いがとても重く感じられました。

バッドエンドは「まじか……」と思わず声が出るほど衝撃的でしたが、
ハッピーエンドは驚くほど静かで、とてもやさしい終わり方です。

読み終えたあと、
心がじんわり温かくなる余韻が残りました。

正直レビュー!合う人・合わない人

合う人

  • 重めのストーリーや考察が好きな人
  • すぐに甘くならないBLが好きな人
  • 感情がゆっくり積み重なる物語を楽しめる人

合わない人

  • テンポよく分岐したい人
  • 甘さ重視のBLを求めている人
  • 同じ場面の繰り返しが苦手な人

【総評】我慢の先にご褒美があるBL

『古書店街の橋姫』は、
決して親切な作品ではありません。

でもその分、
ちゃんと向き合った人だけが味わえる感情があります。

途中でしんどくなっても、
できれば、もう少しだけ進めてみてほしい。
その先には、静かだけれど確かなキュンと、
忘れにくい余韻が待っています。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

こりゅう

尊いが止まらない!!BL沼、再び降臨! 数年前にガッツリBLにハマった40代会社員、気づけばまた深い沼に戻ってきました… いや、むしろ今が本番!? サブスク最高!スマホ最高! 仕事の合間や帰宅後、布団にダイブしてからのBLタイムが至福すぎて語彙力崩壊…!毎日「尊い」「しんどい」「ありがとうBL世界」と叫びながら生きてます(笑)1日の・1週間の疲れをBLで癒しませんか? このブログでは、そんな私の『推しで癒し』のBL作品をご紹介します♪

-ゲーム